豆知識

そらまめ豆苗に含まれるポリフェノールについて

 

●ポリフェノールがいっぱい

ポリフェノールとは、複数のフェノールヒドロキシル基を持つ植物成分の総称で5000種類以上あるといわれています。ポリフェノールは高い抗酸化作用をもち、これが健康や美肌に良いといわれています。

ポリフェノールを含む食品といえば、チョコレートやワインが有名です。国民生活センターの資料によれば、市販のチョコレートには100g当り850-1800mg、赤ワインには100mL当り250-450mg程度含まれているようです1

弊社製品「そらまめ豆苗」には、100g当り1770mgの総ポリフェノールが含まれていました2。前出資料1によれば、野菜及び果物10品目(キャベツ、ホウレンソウ、ジャガイモ、タマネギ、ダイコン、ニンジン、トマト、リンゴ、バナナ、ミカン)に含まれる総ポリフェノール量は100g当り10-105mgでした。比較すると、「そらまめ豆苗」には、他の野菜に比べて非常に多くのポリフェノールを含んでいるといえます。

また「そらまめ豆苗」の活性酸素消去能を調べると、2600unit/gという高い抗酸化性が得られました3。活性酸素消去能は、赤ワインでは430-1300unit/g程度で、チョコレートでは580-2500unit/g程度という結果が知られています1

 

●L-DOPAについて

「そらまめ豆苗」には主に5種類のポリフェノールが含まれています。その中でもL-DOPA(L-ドーパ)という成分が最も多く含まれており、総ポリフェノールの約42%にもなります(図2)2。そのほかのポリフェノールについては、詳細について現在分析しているところです。

L-DOPAはアミノ酸でもあり、人間の体内では同じアミノ酸のチロシンから作られます。チロシンから、メラニンやドーパミンなど体内のさまざまな物質に変化する途中段階の物質としてL-DOPAが存在しています。L-DOPAはレボドパともよばれ、パーキンソン病の治療薬としても使われています(合成して作られたL-DOPA)。

「そらまめ豆苗」製品中には、ところどころ真っ黒な部分がみられます。これはL-DOPAがメラニンに変化したためです。ちょっとしたストレスや傷が原因で黒く変化すると思われます。食べても問題ありません(FAQ)。

L-DOPAは「そらまめ豆苗」100g当たり745mg含まれていました2。L-DOPAを多く含む植物として、ハッショウマメが知られています。これらの豆を畑で育てると、L-DOPAが根から分泌され、その結果、他の植物を育ちにくくする効果(多感作用)があるようです4

ちなみに総ポリフェノールを多く含むレッドキャベツスプラウトからはL-DOPAを検出することができませんでした。レッドキャベツにはアントシアニン系のポリフェノールが多く含まれていると思われます。

 

 

●スプラウトにはポリフェノールがいっぱい

そらまめの豆そのものに含まれる総ポリフェノール量は100g当たり120mgと、特段に高いわけではありませんでした(図1)。また市販されているレッドキャベツのスプラウトにも1120mgのポリフェノールが含まれていました(図1)。これらの結果は、スプラウトだからこそ、ポリフェノールを多く含んでいるということを示唆しています。今後、かいわれ大根をはじめとした弊社スプラウト製品でのポリフェノール含量や抗酸化性について分析を行う予定です。

注1.独立行政法人国民生活センター2000年5月8日公表:「ポリフェノール含有食品の商品テスト結果」http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20000508_1.html

注2.株式会社エコプロ・リサーチ調べ。ポリフェノールはフォーリン-チオカルト法による

注3.一般財団法人日本食品分析センターに分析依頼(試験成績書:平成26年5月27日、14048786001-01)

注4.藤井(1994)アレロパシー検定法の確立とムクナに含まれる作用物質L-DOPAの機能。農業環境技術研究所報告PP115-218。

 

【図1】
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【図2】
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【L-DOPAの化学構造】
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